自由な世界へ
ストーリー攻略
ゲームセンターへ
さて、カレンを家から連れ出すにはどうしたらいいか。
とりあえず昨日知り合った人達に相談してみよう。
ゲームセンターに入ると・・・いたいた、あのお爺さんだ。
「お、昨日の少年。どうした?深刻な顔して」
リンツは昨夜の出来事を話す。
「ほほう、そういうことならワシに任しとかんかい。とっておきに秘策がある。
今かバーナードの屋敷に行くぞい。」
ええっ!?屋敷に!?
困惑するリンツを尻目にお爺さんは呼び鈴を鳴らす。すると・・・
なんと、このお爺さんはバーナード家の初代当主、ドナルド・バーナードだったのだ!
すんなり屋敷に入った二人はどんどん歩いていく。
「すごい屋敷じゃろ?町の復興のために立ち上げた事業がちょっとばかり当たっての。
今やウチの一族は億万長者じゃ。
しかし、ワシは金も権力も、こんな馬鹿でかい屋敷も要らんのだよ。
ワシはただ、生まれ育った故郷を元の姿に戻してやれたらそれでよかった・・・
まったく、こんだけ広々した屋敷だというのに、ここにおると窮屈で窮屈で、居心地悪いったらありゃせんわ。
長年連れ添ってきたバーさんも数年前に死んじまって、ワシはこの家じゃ除け者じゃよ。
だから毎日暇を持て余してゲーセンで遊んどるんじゃ。」
お爺さんは悲しそうな顔で語る。
「リンツ、カレンのボーイフレンドになってあげてくれんか?
この窮屈な屋敷に閉じ込められて可哀想じゃ。
あの子にはおぬしが必要なんじゃ。」
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「それで、どうやって屋敷から逃げ出すの?」
「任せておけ。ワシに秘策がある」
お爺さんはそう言うと部屋を出て行った。そしてしばらくすると・・・
屋敷中に鳴り響く警報のアラーム。もうバーナード邸は大混乱だ!
「お爺ちゃんがセキュリティに細工したんだわ!今のうちよ!急いで!」
二人は走り出す。そして・・・
モーガンさんだ。昨夜に会ったあの偉そうな執事。入口で立ちはだかっている。
「お出かけですかカレン様。外出の許可はお取りになられましたか?付き人も見当たりませんが。」
「どいて。私、この家を出ていく。」
・・・・・・・・・・・・・
しばし流れる沈黙。そしてモーガンさんは・・・
「・・・・外の世界は危険がいっぱいですよ。どうかお気を付けて。
リンツ様、カレン様をよろしくお願い致します。」
冷淡な口調に鉄仮面のような無表情、いつもと変わらないモーガンさん。
だけどリンツはテレパシーで感じ取っていた。
彼から溢れるカレンへの優しさ、慈愛。
そうか、態度には決して出さないけれど、モーガンさんはカレンを・・・・
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「これで私も自由の身ね。それじゃ行きましょうか。世界を救いに!」
●NEW FRIEND●